手相の線の基本として、「濃く」て「きれい」でビジュアル的にしっかりしていると感じる線が、理想的な良質の線です。
しかし、感情線だけは別です。そのセオリーが必ずしも当てはまりません。
その理由はなぜか?詳しく解説していきましょう。
感情線が切れ切れでもOKな理由
他人の手相を見る機会があればわかると思うのですが、主要線の知能線や生命線はキレイなのに、感情線だけが切れ切れで乱れているケースは割とよく見かけます。
一見すると感情線に何か問題があるようにも見えて、不安を感じるかもしれません。
「精神的に乱れているでは?」
「感情が分裂しているのかも」
などなど、想像し始めれば不安なことばかりが頭をよぎり始めることでしょう。
でも、何も心配はいりません。むしろ、良質な感情線です。
その理由は、感情線が何を表すものかを考えればわかります。
知能線は頭脳を、生命線は体力を、そして、感情線は感情を表します。
この「感情を表す」こそが、感情線が切れ切れでもOKな理由です!
手相の線の前提として、線が切れ切れになっている場合は、その線のもつ意味に乱れが生じていることを表します。
それは、感情線でも一緒です。
つまり、感情線が切れ切れなら感情に乱れが生じていると見ることができるのです。
感情の乱れは感情の振幅となり、感情が揺れ動いていることを表します。
感情の揺れ動きがあることで、敏感に感じ取る、感受性へと繋がっていきます。
そのおかげで、相手の気持ちを感じ取ったり、美しいものを見た時に感動したり、様々な感情を呼び覚ましてくれるようになるでしょう。
もし、感情線がキレイで乱れがなければ、感情の揺れ動きはなく、感情は安定しています。
その代わり、感受性も弱まるため、相手の気持ちを察知できなかったり、感動することが少なかったり、鈍感な人へとなっていきます。
すなわち、感情線が切れ切れで多少乱れている方が、感情の機能をフルに発揮することができるのです。
感情線が乱れ過ぎると人間関係で悩みやすい!
感情線は乱れている方が良質!といっても、乱れ過ぎている感情線は問題です。
乱れが強ければ、感情の起伏も激しくなり、感受性が強すぎて疲れてしまいます。
人の目を気にし過ぎたり、気を使い過ぎたり、人間関係で苦労するケースはとても多いです。
鑑定で見かけた例でいえば、やはり人間関係で悩んでいて、精神的に病んだこともあったと言ってました。
その多くは、思い込みの激しさから生まれる「考え過ぎ」ではあるのですが、そう簡単に周りの目を気にせず、考えることを放棄するというわけにはいかないみたいです。
ただなかには、感受性の強さを上手に生かして、クリエイティブの世界で成功を手にしている人もいました。
自分の特性を長所として生かせる環境にいけば、どの線でも光輝くことは可能です。
例えば、乱れがないキレイな感情線でも、鈍感であるからこそ打たれ強く精神的にタフで、困難があってもめげません。
経営者として活躍している人の手相は、乱れていないキレイな感情線の場合が多く、精神的にタフでなければ人を束ねて会社を経営していくことは難しいんだなと、感じたことを覚えています。
まとめ
感情線のように乱れてもOKな線は他にもあります。
例えば、金星帯もその一つです。
ちなみに金星帯は、最も感受性の強い線で、この線があって感情線が乱れていれば、芸術家なみの感受性の持ち主です。
クリエイティブな世界に踏み出せば、脚光を浴びて大活躍することも夢ではありません。
反対に最も精神的にタフな手相は二重感情線です。
この手相の人は、どんなに逆境に追い込まれても崩れることはありません。
逆境をはねのけて成功をつかみ取ることができる手相です。
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