今ちまたで話題のしいたけ占い。
初めて知った時は「こんな占いがあるんだ」ぐらいで、そこまで関心をもってはいませんでした。
でも、世間でも騒がれるようになってから、改めてシイタケ占いを見てみたらとても面白く、思わず本も買ってしまいました。
海外で占いの仕事をして思ったのは、日本の占いのコンテンツ力の素晴らしさです。
これに関しては、日本が群を抜いて優れています。
昔からある占いのロジックを使い、オリジナリティー溢れる占いが日本は豊富です。
今回はしいたけ占いをはじめ、アレンジを加えて独自の占いに昇華して、おすすめのオリジナル占いを紹介します。
1、しいたけ占い/しいたけ
最初にしいたけ占いというネーミングを聞いた時は、正直なことをいうと「なんだそれ」と思い、「どうせ瞬間風速を狙ったネタ的な占いなんだろう」としか考えていませんでした。(しいたけさんすみません)
しかし、占いの中身をみたらとんでもない。
普通の占いとは一味も二味も違う独特な文体で、読み手を引き付け、僕にとってはしっくりくるものがそこにはありました。
「なるほど」と思わず納得して、また読みたくなるのです。
人気が出るのも頷けました。
しいたけ占いは、ネーミングこそオリジナリティーはありますが中身は完全な西洋占星術です。
本でもカテゴリーは星座で区分けされていて、占星術がベースになっていることがわかります。
しいたけに関わることは一切出てきません。ある意味シュールです。でもそれが個人的には好きです。
しいたけ占いというネーミングにしたのは、この本の作者であるしいたけさんがしいたけを嫌いらしく、それを克服したいがためにつけたそうです。やっぱりシュール(笑)。
しいたけ占いの魅力は引き込む文体だけではなく、各星座ごとに「オーラカラー」と呼ばれるものが存在し、「今週の牡羊座は青のオーラカラー」とか、その時の運勢によって色が変わっていきます。
これは占いの中では、なかなか見ない試みでこれも個人的には楽しみの一つになっています。
しいたけさんの週間占いは「VOGUE GIRL」でチェックできます。
しいたけ占いなのに、しいたけとは全く関連性がなく中身は西洋占星術。
オーラカラーと呼ばれる、スピリチュアル的な不思議な要素もある。
それらの謎めいたところもありますが、それがまたしいたけ占いの魅力になっているのだと思います。
一度好きになると病みつきになること必至のしいたけ占い、おすすめです。
2、動物占い
オリジナル占いの代表といえば、やはり動物占いではないでしょうか。
僕は動物占い世代といって過言ではないぐらい、思春期の頃に動物占いにはハマりました。
動物占いは、たぬき、ひつじ、ゾウ、コアラ、サル、小鹿、黒ヒョウ、ライオン、チーター、トラ、オオカミ、ペガサスの12種類からなる占いです。
今では、それぞれの動物がさらに細かく分類され、合計で60種類にまで膨れ上がっています。
ここまでくると、ただのお遊びの占いではなく、かなり本質をついた結果が出てきます。
ちなみにこの動物占い自体は、僕が使っている東洋占いの算命学からでも動物占いの本がなくても、誰がどの動物かを導き出すことができます。
というのも、動物占いの元となっているものは、東洋占いの六十の日干支で、それは算命学の占いの中でも一般的に使われている星の一つだからです。
だからといって、それをここまでエンターテイメントに仕上げるのは並大抵のセンスではありません。
少なくとも僕にはこんな発想はありませんでした。うらやましい。。
僕がこの動物に占いにハマったのは、そのエンターテイメント性の面白さもありますが、それ以上に「当たっている」と感じたからです。
ちなみに、ここだけの話ですが僕はオオカミです。
もうドンピシャすぎて「動物占いだけが僕のことをわかってくれている」という、よくわからない妄想に取りつかれていました(笑)
さらに、友達の動物占いもチェックした見たら、これがまた納得のいく結果ばかりで、それが妄想力に拍車をかけた可能性はあります。
その「当たる」の演出効果を高め、動物占いの魅力になっているのが12種類の動物のチョイスではないでしょうか。
普通、ペガサスを12種類の動物の一つとしてチョイスできないと思います。そもそも動物というか伝説の生き物ですし。
でもことごとく僕の知り合いのペガサスの人は、みんなペガサスっぽいんです(笑)
最近は、この動物占いもさらに進化をして、「大人の動物占い」にパワーアップしました。
仕事や家庭や子育てなど、もっと具体的な場面を想像して活用できるものへと変貌を遂げています。
多くの人が動物占いに触れてきたと思いますが、改めて進化した動物占いを読んで、実用書の一つとして利用してみてください。
3、ルナモンスター占い/アイビー茜
今まで紹介したしいたけ占いや動物占いより、ある優れた面がこの占いにはあります。
それは「相性」を占うことに関してです。
ルナモンスター占いには、サラマンダー、フェニックス、ユニコーン、ケンタウルス、グリフォン、ワイバーン、シルフ、マーメイド、セイレーンの9種類のモンスターに分類されます。
さらに、それぞれの9種類のモンスターが3つに分類され、合計で27種類ものタイプから、自分のモンスターを探すことができます。
まずこの占いの魅力は、モンスターの名称と見た目のファンタジーな世界です。
僕のような男性占い師には、このイラストのようなフォンタジックな美しい世界観は一生かかっても作れる気がしません。
もし僕が作ると、もっと堅いかコメティチックなものなってしまいそうです。。
さらにいえば、この占いの元になっている宿曜占星術は、東洋占いの中でも文献が少なく、名称も難解で覚えずらく、手を出すに躊躇する占いの一つです。
占いの現場でも、宿曜占星術を使っている占い師をあまり見かけたことがありません。
そんな難解でややこしい占いが、こんなにも親しみやすくクリエイティブなものに変わること自体が、とてもすごいことなのです。
そして、何といっても宿曜占星術の最大の特徴は、相性を見ることに優れていることです。
このルナモンスター占いでもその最大の特徴にスポットライトをあてて、相性関連の記述に最もページを割いています。
相性の形は6タイプあるのですが、この相性の名称がルナモンスター占いではとてもわかりやすく、より一段と魅力を引き立てている気がします。
「クリエイティブ(支援者)」「フィーリング(共感者)」「スクラップ&ビルド(ライバル)」「ギブ&テイク(個人ブレー)」「シンクロ(理解者)」「ミラー(同一人物)」
つい自分のパートナーや友人、仕事の同僚など、チェックしたくなります。
ちなみに本来の宿曜占星術の相性の名称は、「命」、「業・胎」、「栄・親」、「友・衰」、「安・壊」、「危・成」になります。
これはこれで、東洋的な言葉の重みを感じられて僕自身は好きですが、「伝わる」という観点から考えるとルナモンスター占いの方が勝っています。
それから、購入した際にはぜひあとがきを読んでみてください。
ルナモンスター占いの世界がどのように作られ、どのような世界の住人なのかを垣間見ることができます。
4、手相占い/島田秀平
ある意味手相界の革命を起こしたといっても過言ではないぐらい、島田秀平さんの登場は激震が走りました。
手相占いをここまで面白く調理して、世の中に手相ムーブメントを起こした人がかつていたでしょうか。
KY線やエロ線など、島田秀平さんが作り上げた線の数々は、一般の方にもよく知られています。
実際、鑑定の時に「これKY線ですよね」と、聞かれることがよくありました。
僕も手相の本こそ書いたことはありませんが、雑誌に手相のことを書いたことは何度もあるので、その経験からよくわかりますが、手相を本に落とし込み、それをエンタメにまで仕上げるのはたやすいことではありません。
手相占いは、他の占いに比べて何が難しいかというと、100人いれば100人線が違うため、カテゴライズしにくいこと。それから、線の判別が難しいことから読者が本を読んでも自分の手相がわかりにくいことがあげられます。
しかし、島田秀平さんは、それを見事に解決して、さらにインパクトのある名称をつけることで、手相を楽しんでもらうことにまで成功したのです。
「手相の勉強をしたい」という人には向かないかもしれませんが、「手相を楽しみたい」という人には最高の一冊です。
また、芸能人の手相話が読めるのも島田秀平さんの手相本の魅力の一つです。
これ以外にも様々な占いの本を紹介しています。参考にしてみてください。