長年、占い師側にいるとそのような感覚が麻痺してほとんど考えたことがありませんでした。しかし、お客さん側の立場になってみると、手相鑑定のタイミングは意外と難しいのかもしれません。
そこで今回は占い師が考える占い鑑定に行くベストのタイミングについて解説いたします。
1、悩みがある時
「結婚はできるか?」「好きな人ができたが相性はどうか?」「転職を考えているが時期はいつがいいか?」「引っ越しを考えているがどの方位が良いか?」などなど。
何かしらの悩みができて、その悩みを解消するために占いで見てもらう。というのは、最もオーソドックスでわかりやすい占いに行くベストのタイミングです。
占い師側としても悩みがあれば質問が明確なので、占いやすく答えもはっきりとしてきます。
また、ある程度経験を積んでいる占い師であれば、様々な悩みの相談を受けていますので、
恥ずかしがらずに素直にぶつけてみることも大切です。
不倫で悩んでいる・・・好きになった人や付き合っている人が年の差がある・・・性の悩みについて・・・
一般的に考えれば言いずらいことで珍しいことでも占い師からみればそれらの相談は日常茶飯事です。話してくれることで鑑定もスムーズに進み、聞きたいことも聞けてすっきりできるはずです。
2、状況や心境に変化があった時
手相は占いの中で唯一変化します。手相の変化が起きやすいのは、現実の状況や心境で変化があった時です。
手相は今の状況のままいくと未来はこうなるといった形で、先々の運勢を見ていきます。例えば、30歳女性が30代以降の結婚線が1本もなければ、「今のまま」だと結婚できないと考えます。
しかし、そこで一念発起でその女性が服装やメイクを変えたり、転職をしたり、引っ越しをしたり、何かしらの状況や心境の変化があれば、線にも変化が起こり結婚線が出てくることはよくあります。
実際に35歳の女性が未来の結婚線が一本もなかったのに、結婚相談所に申し込んだり飲み会に出掛けるようになったりすることで結婚線が出てきたケースがありました。
つまり、現実の変化が手相に変化を起こし、それによって未来もアップデートされることがあります。
3、大きな出来事がスタートする時
引っ越し、結婚、転職、などスタートを切る時期はとても大切です。
よく結婚式のような重要な出来事では仏滅は避けて大安の日に執り行う風習が今でも残っていると思いますが、あれらはスタート日の気の影響を受けるという考えからその後の安泰と繁栄を願って吉日を選んでいます。
実際、時期はとても重要で日も影響はありますが、それ以上に月の影響の方が大きく、さらに年の影響はもっと大きくなります。
普段の生活での行動はあまり気にする必要はありませんが、重要な事だけは良い時期を狙って行う方が良いでしょう。
4、一年の変わり目と誕生日
東洋占星術では一年の変わり目は2月3日頃になります。その時期を境に新たな運勢がやってきて、自分の星に新たな影響を与えます。
そのため、今年一年の計画を立てる時に一年の運勢状況を知っておけば、
「今年は良い年だからアクティブにいこう」「今年は不調の年だからおとなしくしていよう」のように無駄のない万全の計画を立てることができます。
イメージとしては地図をもって進むのか、地図なく闇雲に進むのかの差です。手相は年齢を重ねてからその年齢での運勢の影響が出るので、誕生日が一年の始まりになります。
手相では流年法という時期を見る技法があります。今年の運勢を見るのとは少し違いますが、
いつ仕事運が良い、結婚のチャンスはいつなど、おおよその年齢がわかります。
また、一年の変わり目や誕生日は自分を見直す「節目」としての心理的影響も期待できます。
補足、鑑定に行くバットタイミング
たまに毎週のように鑑定に来たがるお客さんがいます。それは鑑定に行くのタイミングとしては良くありません。短い期間での連続した鑑定は意味をなさない場合がほとんどです。
実際僕自身は、特に悩みもなく変化もなく毎週のように鑑定に来ようとするお客さんはお断りしています。
たまたま毎週のように好きな人ができて、新たな悩みができたのなら別ですが特に悩みも状況も変わらないのであれば、せめて1ヶ月は時間を置くことをおすすめします。
最後にこれらのベストのタイミングに限らず、「見てほしい」という好奇心や「自分自身をもっと知りたい」という探求心で鑑定に来る人もたくさんいます。
「始めたいと思った時が始めるのにふさわしい時」という言葉があるように、気持ちが高まり心が動いた時もタイミングの一つと見て良いでしょう。
人生をより良い方向へと進んでいくために占いを上手に活用してください。